第3回 経済産業省商務情報政策局情報経済課係長 八木美典 氏
     「目指すは、日本のスマートハウスの国際的普及。国内市場の活性化は
      そのための大切な一歩。」

 

八木 美典 氏 【略歴】
2011年8月経済産業省 商務情報政策局 情報経済課の係長に就任。エネルギー管理システムの普及、拡大に向けた補助事業及び標準化に向けた業務に従事。

 

 

 

 

 

Q HEMS認証センターが出来る意味を教えて下さい。

私達は、日本のスマートハウスをいかにして国際的に普及させていくのかという観点で考えています。そのためには、まず国内市場の活性化が必要です。国内市場が活性化した後に、国際的普及があると捉えています。
まず国内においては、今までスマートハウスに関わっていなかった企業も含め、様々な企業が参加できる市場を作るということが重要です。そのために、認証センターは不可欠なのです。認証センターがあることで、様々な人が参加して相互接続の試験ができるようになります。そして、このように認証センターがあるということをアピールすることが、今後の国際的普及にとってもプラスになると考えています。

 

Q 様々な企業が参加できるという意味で認証センターに意義があるとのことですが、では具体的に、認証センターをどのような人に利用して欲しいと考えていますか?

今までHEMSというと大手の家電メーカーが主軸となり進んできましたが、現在は小さな住宅メーカーや工務店も関心を持ってくださっています。前述したように、国内の市場を活性化させるためにも、中小企業や工務店、ベンチャー企業など、多種多様な事業者に参加して欲しいと考えています。

 

Q 認証センターの取組みを支援する立場としては、今後どのようなことに期待をしていますか?

今回の取り組みでは、利用者の家族構成や家族ごとの使い方などについてのアンケート提出を義務付けています。それにより、認証センターには、利用に関するデータを含む様々なアンケートデータが集まるため、これからはそのデータを活用した技術開発が可能になります。例えば、セキュリティ技術の開発であれば、高齢者がどのような時にどのような使い方をするのかというデータが、開発に活かせるかもしれません。このように、実際の利用シーンを想定した開発によって、ますますこの市場が発展していくことを期待しています。

 

インタビューへのご協力ありがとうございました。